滑舌が悪いのですが・・
滑舌が悪くて言いにくい言葉ばかりです。
特に緊張すると上手に朗読できません。
よくなる方法があれば教えてください。
IMさんからのメール
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IMさんへの返信:
俳優を目指した人やアナウンサーの教育を受けた人にはおなじみの滑舌練習ですが、一般の人には聞き慣れない言葉かもしれませんね。早口言葉などをすらすら言えるようになると歯切れがよい、滑舌がよい、と言われます。稽古用には歌舞伎十八番「外郎売り」の台詞や、北原白秋の詩「アメンボ赤いなアイウエオ・・」がよく使われます。
滑舌が悪いと言ってもいろいろあります。日常的によく使う言葉、友達の名前、や食べ物などの名前を言うときにもつかえたり、言いにくいと感じる場合。あるいは相手が何度も聞き返すなど、伝わりにくい場合。
いわゆる「吃音」など、精神的なものや他に原因がある場合は、肉体的な稽古だけでは治らないようです。
治療が必要な場合もあるので、専門家に相談してください。
もう一つは顎の動かし方に原因があって、上手に音を作れない人の場合。
かみ癖などで、顎の使い方が左右非対称になると、舌が回りません。矯正するトレーニングとして「タングトリル」(トゥルルルルと車のエンジン音をまねるように舌を転す)が良いと言われています。
逆の歯を使って噛むなど、食事の時に注意してなるべく均等になるように心がけるといいでしょうね。
根気よくトレーニングすることが大事です。
IMさんの場合は、日常的には問題ないようなので、母音の練習をするだけでも随分違ってきます。
劇団などの発声練習では声を大きくする練習と、呼吸法と、滑舌練習を、ごっちゃまぜにしてやっているところも多いようですが、それでは時間がかかりすぎると思っています。私も舞台、演劇を目指していたので、そうしたトレーニングを教わりました。トレーニングはそれぞれ目的をはっきりさせて効率よくする方が、やっていて楽しいし効果がすぐ現れます。腹筋を一日100回も続けると、自己満足はします。でも発声がどうよくなるのか、30回ではだめなのか、明快でないと長続きしません。
母音練習は一音一音はっきり大きく出すのと、短く切って出すのと両方やってみてください。
滑舌練習はある程度必要ですが、
朗読で気をつけて欲しいのは、言葉を一つの音に分解してきれいに出そうとしすぎないことです。
言葉は一つの音毎に分解できないものだと思います。
例えばテーブルに「蜜柑」が置いてあったとします。
お母さんがそれを子供に「蜜柑食べる?」と聞いたとします。
この時アナウンサーがニュースを読むように「MI KA N TA BE RU?」と美しく綺麗に発音するお母さんはいませんよね。
「食べる?」だけでも充分伝わります。
たとえ母音が不明瞭で「m KA N」や「Mukan」のように曖昧に発音しても家族には伝わります。
言葉は生きています。
蜜柑といっても沢山の種類がありますし、鮮度や、色など全て違います。
一音一音綺麗に美しく発音しようと意識し過ぎると、そうした情報は伝わらず、かえって言葉の鮮度が落ちてしまうことにもなりかねません。
もちろん放送や舞台などで不特定多数に聞いてもらうときは明瞭さが必要なのは言うまでもありませんが。
ですので滑舌練習は是非続けてください。
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