お勉強の最近のブログ記事
駒場アゴラ劇場で、「青年団」平田オリザ作演出の「冒険王」を観てきました。
今まで全く観たことがなかった青年団。
見終わって転形劇場・太田省吾さんの無言劇「水の駅」を観た時の衝撃を思い起こしました。転形劇場では、客と対峙するように、挑発するかのように劇が始まりました。台詞のない芝居に苛立つ客を、嘲笑うかのようにゆっくり濃密に劇が展開されました。
あれから数十年、時代が全く違う事もありますが、今日観た駒場アゴラ劇場では、静かに、むしろ優しく劇が始まりました。開場した時すでに俳優は舞台上に何気なくいるのです。席に案内され、座るまで気がつかないくらいでした。客同士の会話と同じテンションで、俳優同士も劇空間で会話しています。開演までに劇空間と客席の時間差が埋められる仕掛けです。と言っても客席が引き寄せられて行くのであって、劇空間にブレはまったくない事が後でわかるのですが・・
時間になると満席の開場に案内の女性が、携帯等の電源を切るよう促して去ると、自然に俳優の会話がスタートします。まさに現代口語演劇の始まりです。
俳優も含めた舞台上の全ての物が「芸」を見せません。意図も感じさせません。電車の扉が開き、目の前のドアから乗り、向かいの席に座っている人たちが会話を始め、いつの間にかそれを聞いている、そんな感じです。
ラスト、照明がフェードアウトして数秒間の暗黒の後、割れんばかりの拍手が起こりました。
後になって、俳優も、台本も、劇場も 劇そのものも、全てがこの瞬間を迎える為の道具であった事に気づき、胸の閊えがとれたような満足感を覚えました。
「スティーブ・ジョブズ神の交渉力」
竹内一正著 経済界
マッキントッシュのパソコンを初めて触ったときの驚きと感動は今でも覚えています。それまでパソコンと言えば、黒い画面に白い文字、所々、黄色や青の罫線があるくらいの、16色画面、専用のソフトを動かすための、事務機器と言う印象でした。キーボードが苦手な私は使うのに苦労しました。ところがマッキントッシュは、全てが違っていました。矩体デザイン、マウス、表示画面の美しさ、なにより一番驚いたのは簡単さ、初めての私が、マニュアル無しで操作出来たのです。
そのマッキントッシュのパソコンの生みの親、スティーブ・ジョブズ氏の光と陰。
21歳でアップルを創業、25歳で株式上場、30歳でアップルを追われ、ピクサーでCGアニメを大ヒットさせる。40歳で再びアップルに戻り、ipodのメガヒット、2007年「フォーチューン、ベスト経営者」に選ばれる。
彼が「神」と言われるのは業績だけではない。
人引きつける「求心力」、人からない物を引き出す「独創性」人を情け容赦なく圧殺する「君臨生」~まえがき
こうした個性的で独創的な人がクリエイティブな現場に少なくなりました。目の前の結果を求めるあまり、大切な物を失っている気がしてなりません。