活きた言葉

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 最近はスーパーでもデパートでも店員教育が徹底され、お店の人はハンで押したような対応、言葉遣いをします。
まず両手を前で合わせ、目を見て「いらっしゃいませ。」作業が終了すると同じように手を組み、「有り難うございます」
何か問題が発生した場合、必ず「お客様」と呼びかけます。
 おそらく店員さん個人の生活とはかけ離れたマニュアル通りの言葉遣いなのでしょう。目を見てお礼や挨拶をする事がなければ、HONDAのアシモ君であっても気がつかないと思えるほどです。
 実は以前私もそうしたマニュアル教材のナレーションをしたことがありますが、最近はさらに小さな食品スーパーでもそうした教育が徹底されているようです。
 お客の立場にたってみると、店員さんの不遜な態度が減り、買い物時にストレスを感じることは少なくなりました。
それはありがたいのですが、何かが足りない気がするのです。
  今日、下町のスーパーで買い物中にこんな事がありました。
レジ待ちの行列に並ぶと、高校生くらいの少年たち数人でお金を出し合っているようで、多少いらつくような空気が流れています。
 少年たちはそれを感じたのか、支払いを済ませか慌てておつりを受け取ると、商品を忘れてレジを離れたのです。
その時店員さんが呼び止める為に出た言葉は意外でした。
「ちょっとお兄ちゃんお兄ちゃん!」
 まるで息子か近所の子供たちに話しかけているような親しみを感じさせる一言。
頭をかきながら少年たちが戻る姿に周囲からはホッとしたような笑いが漏れました。
同時に私の周りに一体感のようなものが生まれたのです。
  おそらくマニュアル通りなら「お客様、お待ち下さい」等となるのでしょうが、思わず店員さんから出た活きた言葉に、それまでいらついていた周囲の空気が一気に氷解したのだと思います。
どんなに丁寧な言葉遣いでも、マニュアルをなぞっているだけではアシモ君の方がましです。
もっとも今のところアシモ君の時給はものすごいそうですが・・・

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このページは、denが2008年3月20日 21:41に書いたブログ記事です。

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