Archive for 5月, 2019

小学生の滑舌相談

この春、小学校に入学したばかりのお子様の滑舌が心配と言うご両親。

自分の名前がはっきり言えない、と言うのです。

お名前は「ここ」ちゃん。可愛らしいのですが、「ここ」が「とと」に聞こえると、お父さんは深刻な表情です。

「こ」も「と」も破裂音です。

舌の弾く場所が、軟口蓋か、歯茎(硬口蓋)かの違いです。

 

最初、名前を聞いても、いやがって言わなかったのですが、他の話をしている内に徐々に舌も動いて、

ととがここに近づいて、ほとんど問題ない事がわかりました。

 

この時期、多少音が甘くなってもそれはそれで、子供らしいので、心配するお気持ちは分かりますが、あまり神経質にならない方がいいのでは思いました。

言葉を発するのをためらうようになったのでは、気の毒です。

お喋りを楽しむお子さんに育って欲しいです。

 

これは破裂音同士の話ですが、こちらは鼻音

先日、きたろうさんが「阿佐ヶ谷姉妹」と言うつもりで「阿佐ヶ谷死骸」と発音したと

大竹まことさんにラジオ番組で突っ込まれていました。

こちらは、し「ま」い と し「が」い(鼻濁音)です。

どちらも、鼻音で、違いは、開閉する場所が唇か軟口蓋かです。

 

口唇筋が弱くなって、唇の締まりが悪くなっているのではと心配になります。

「こ」と「と」 「ま」と「が」のいい間違い、

どちらも年齢相応で、それなりに可愛いと言えなくもありませんが。

久しぶりに江戸川乱歩を読みました。聞いて下さい。

江戸川乱歩「木馬は廻る」 朗読カフェ喜多川拓郎朗読

https://youtu.be/J0QSP-mc1Ig

時間39.53

登録日 May 21, 2019

ラッパ吹き 格二郎 の 恋心

面白いので、そのまま公開しました。40分あります。お時間のある時に聞いて下さい。

「ここはお国を何百里、離れて遠き満洲まんしゅうの……」
ガラガラ、ゴットン、ガラガラ、ゴットン、廻転木馬はまわるのだ。
今年五十幾歳いくさい格二郎かくじろうは、好きからなったラッパ吹きで、昔はそれでも、郷里の町の活動館の花形音楽師だったのが、やがてはやり出した管絃楽というものに、けおされて、「ここはお国」や「風と波と」では、一向いっこう雇い手がなく、遂には披露目やの、徒歩楽隊となり下って、十幾年のなが年月としつきを荒い浮世うきよの波風に洗われながら、日にち毎日、道行く人の嘲笑ちょうしょうまととなって、でも、好きなラッパが離されず、仮令たとい離そうと思ったところで、ほかにたつきの道とてはなく、一つは好きの道、一つは仕様事しようことなしの、楽隊暮しを続けているのだった。

宮沢賢治「紫紺染について」 朗読カフェ 喜多川拓郎朗読 読み直しました。

宮沢賢治「紫紺染について」 朗読カフェ喜多川拓郎朗読

https://youtu.be/IaZHu8DuScw

時間 17.58

登録日May 13, 2019

なんと、母乳代わりにお酒で育った山男が出てくるお話。