宮沢賢治作品の朗読

https://www.youtube.com/watch?v=LUbbIj43lSU

いちょうの実
宮沢賢治
そらのてっぺんなんかつめたくてつめたくてまるでカチカチのやきをかけた鋼はがねです。
そして星ほしがいっぱいです。けれども東ひがしの空そらはもうやさしいききょうの花はなびらのようにあやしい底光そこびかりをはじめました。
その明あけ方がたの空そらの下した、ひるの鳥とりでもゆかない高たかいところをするどい霜しものかけらが風かぜに流ながされてサラサラサラサラ南みなみのほうへとんでゆきました。
じつにそのかすかな音おとが丘おかの上うえの一本ぽんいちょうの木きに聞きこえるくらいすみきった明あけ方がたです。

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