人間の喉はスクランブル交差点

喜多塾で真夏の大特訓をしました。
今回は4月のおさらいプラス、ブレス練習と関連させた、喉を下げるトレーニングをしました。

喉には、食べる、呼吸 そして発声と 三つの機能があります。
人間は動物と違って食べながら呼吸する事は出来ません。
呼吸しながら発声をしますが、生命維持の為の呼吸と、発声とでは違います。

入り口は 鼻と 口 出口は、食道と 気道 それぞれ胃と肺へと続きます。
動物は食道 気道が立体交差していますが、人間はスクランブル交差点のようになっています。

ここが混乱すると気道に飲食物が入り込んで肺炎の原因になったり大変な事になります。

それぞれ口や喉の奥にあるポイントを切り替えて使い分けています。
一つ目は唇、鼻呼吸の時閉じます。
二つ目は舌、口呼吸を防ぐ弁です。
三つ目は口蓋垂、鼻と口との息の出入りをコントロールし、飲食物が鼻に逆流しないようにする弁です。
四つ目は喉頭蓋、気道と食道の切り替えスイッチです。飲食物が気道に入らないようにする弁です。
五つ目は声門、気道に飲食物が入らないよう蓋をします。

四つ目の喉頭蓋は、飲み込む時の反射なので、単独でコントロールするのは難しいです。
それ以外は、トレーニングで動くようになります。

食べる時は、口と食道が直結するように、それぞれのスイッチが切り替えられます。
口蓋垂は鼻との出入り口を塞ぎ、喉頭蓋は気道に蓋をします。声門は締まります。声は出ません。

息をする時は、鼻と気道が直結するように、舌が硬口蓋に密着し、口蓋垂は開き、喉頭蓋も立ちます。
声門は開きます。声は出ません。

声を出すときは、声門だけが閉まり、他は全開します。
言葉は、それらを全て使い、踊るように舌を動かし作り出されるのです。

それに関わる筋肉はいっぱいあって複雑な動きをします。
普段の生活で拮抗筋のバランスが崩れ、プロの発声に必要な筋力が弱くなります。
ほとんど忘れ去られて動かなくなっているのです。

今回は喉の引き下げ筋。
「うたうこと 発声器官の肉体的特質―歌声のひみつを解くかぎ」音楽之友社によれば
甲状胸骨筋・胸骨舌骨筋・舌骨肩甲筋・輪状咽頭筋です。

喉仏が上がらないように意識すると、舌骨を下げる筋肉が強く働いて声が不自然になりがちです。
甲状舌骨筋を鍛えて、喉仏を下げられるようになると、声の幅が拡がります。

参加者は、入塾希望者と、レギュラークラスからの希望者。

私もそうですが、発声や滑舌など基礎的な訓練は、
一度よくなると、安心してしまう傾向があります。
これでもう大丈夫と、

ところが筋肉は一日に3%退縮するそうです。
一週間なにもしなければ、開始時より落ちてしまうのです。

特に私のような年代になると3%どころか6%以上かもしれません。

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