Archive for 11月, 2011

ダブルバインド

先生「何故授業中に居眠りしたの?」
生徒「・・・・・」

正直に先生のお話が退屈だったから・・とは言えません。

先生「何故授業に遅刻したの!」
生徒「・・・・・」

寝坊したからに決まっているけど・・思い切って
生徒「すみません、自転車に乗り遅れました・・」
クラスの何人かには受けるかもしれませんが、かえって先生を怒らせるでしょう。

生徒はクラスメンバーの前で、ひたすら謝るしかありません。

どう答えても生徒を罰することが出来るこうしたコミュニケーションの条件付けは、
「ダブルバインド」(二重拘束)と名付けられ、
コミュニケーション失調をもたらす、
短期的に権力関係を構築しようとしたり
指揮系統を明確にしようとする場合によく用いられ、
使い方を誤れば、生徒のコミュニケーション受信能力に
致命的な損傷を負わせることになる、(内田樹)

私も何度か経験した、上位者による 精神的な拷問です。

先生にとっては、反抗的な生徒を押さえつけ、
クラスをまとめ上げ授業を成立させる為には有効な方法です。
劇団などで集団を維持するために使う人もいます。

しかし
こうした教室で育った生徒は、先生の気に入る答えだけを探すようになり
探求心や向上心は失われてしまいます。
もし表現者を目指す人が、そんな心の傷を負ってしまったら 悲劇です。
私にも失われた何年かがありました(もったいない)

これは何も教室だけの話ではありません。
仕事でもよくある話ですが・・・

内田先生の本を読み返していて、いろいろ考えました。