ガドルフって何者!!
「ガドルフの百合」最初読んだ時は、朗読しても人に聴いてもらえるとは思えませんでした。
惨めな旅のガドルフは、雷雨にあってずぶ濡れで、黒い大きな建物に入ります。雷鳴轟く中、窓の外に、白い百合を見つけます。身体が凍えるのも忘れて、雨と風に身体をさらして、じっと百合を見つめます。やがて疲れてまどろむと、大男が二人罵声を浴びせながら格闘する夢をみます。男が取っ組み合ってガドルフの上に転がり落ちて、目がさめます。すると嵐はおさまり、ガドルフはまた旅の続きをはじめようとする・・
と言うあらすじなのですが、楊が嵐でいろいろに変わります。ハックニー馬のしっぽのような、巫戯た楊の並木、楊がまっ青に光ったり、ブリキの葉に変ったり、殊にその青いときは、まるで砒素をつかった下等の顔料のおもちゃ、白い貝殻でこしらえあげた、桔梗いろの背景に、楊の舎利・・
それと曖昧な犬、
ガドルフは旧教会の朝の鐘のようにガンガン鳴る頭の中でつぶやき、唇で考える・・
頭の中でつぶやき、唇で考えるガドルフっていったい何者なのだろう?
赤く這って来て、触れない光の手で百合を擦めて過ぎる、稲妻!!
奇麗に光る「青い坂」の上での男同士の格闘、それを「青い坂」の下で見ているガドルフ。











