Archive for 6月 7, 2007

同時通訳

同時通訳の方と生放送の同じブースで仕事をした事があります。
私たちも本番が近づくと緊張しますが、通訳さんの場合はまた違った緊張があるようです。
突然饒舌にしゃべり出したり、メモ用紙に走り書きしたり、人によって違いましたが、ちょっと驚いた経験があります。もちろん緊張もあるようですが、通訳する相手の専門分野に関連する言葉を、連想して、メモしたり口にしたりするいわば、ウォーミングアップなのだそうです。
久しぶりに海外ニュースを同時通訳で放送する朝の番組を見て、生放送の同時通訳はとても臨場感があって、説得力があると再認識しました。ブースの中でいろんなウォーミングアップをしているのだろうなと思い出しながら聞きました。
同じ番組でも同時通訳ではなく録画したニュース映像で、事前に翻訳した原稿を読む場合もありますが、この場合は原稿を読む緊張ばかりが目立って、同時通訳の海外ニュースの臨場感は消えてなくなります。同時通訳と翻訳文が同じ文言であるとしても、文字にしてそれを声にすると言うプロセスが加わると、どんなに高い技術を駆使しても冷凍食品は冷凍食品でしかないのと同じで、味気ないものになってしまうのだと痛感しました。