National College of Technology
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内田樹著「先生はえらい」を読みました。「いい先生」は絶滅寸前種的に激減している、殆どの人は「人生の師」といえるような先生に出会っていないと言う書き出しで始まるのですが、この仕事を通じてその絶滅寸前種的な先生方と出会いました。
高専と言えば最近はロボコンで有名ですよね。その国立工業高等専門学校の英語の先生が、全国から集まって高専生の為の英語教材を作ると言う夢のようなプロジェクトに参加させて貰ったのです。構想から数えると数年がかりの計画の仕上げです。英語教材の仕事は何本もやっていますが、今回は少し違いました。解説部分のナレーション。しかも英語の発音がかなり重要なのです。英語は、自慢じゃありませんが、学生時代アメリカンスクールのガールフレンドがいて、その時にカタコトで日常会話をした程度。ところが原稿を見てびびりました。高専生の為の英単語と言う事で、理科系の単語がずら~り。おまけに原稿の量が半端ではありません。ガールフレンドとの会話は愛と若さと辞書で何とかなったのですが、今回は愛も若さもありません。仕方なく発音してくれる電子辞書を引っ張り出して、孤独に下読みを始めたのですが、なかなか進みません。殆ど徹夜でスタジオに。
結局原稿をつくった先生方に英語の発音指導を受けながら、収録する事になりました。情熱を持った先生は世の中に大勢いると思います。問題はその情熱の方向です。いい教材をつくりたい、それが「人を育てる」事につながると言うベクトルにスタジオが一体となりました。私も中学高校でこんな先生に出会っていたら、もっと英語が好きになっていたかもしれないとつくづく思いながら。
ところで英語の発音は疲れます。「何年ぶりかで英会話をしたら、喉の筋肉が疲れた」と言う話を聞きましたが、日本語では使わない筋肉を使わないと出せない音が沢山あります。特に下顎、それと舌。曖昧な母音でも通じてしまう日本語と違って、英語はそれが許されません。高低アクセントの日本語と違って、強弱アクセント、同じ綴りの言葉でもアクセントの位置で、名詞か動詞か違います。もっとも日本語の場合は曖昧さでいろんなニュアンスを表現出来るのですが、バイリンガルのナレーターの声の訳がよく分かりました。