宙組公演「ファントム」

夢見る「宝塚歌劇」90周年
宙組公演「ファントム」

オペラ座の怪人の宝塚版
何回か見た宝塚歌劇ですが、そのサービス精神には驚かされます。生オーケストラの演奏。華麗なダンス、絢爛な美術、そして洗練された歌とお芝居、好き嫌いはともかく「金を返せ」とは口が裂けても言えません。劇的な幕切れになったかと思うまもなく緞帳が跳ね上がり、芝居とは全く関係のないトロピカルな衣装でエンディングショーが始まると、観客は芝居の余韻など忘れたかのように、手にした濡れたハンカチを振りながら手拍子足拍子。最後に電飾の大階段から孔雀のような羽を付けたあこがれのスターが、歌いながら降りてくるのを見たらもう興奮の坩堝。これで椅子席最低2500円SS席でも1万円なら、大満足でしょう。発売と同時に完売、友の会会員でもチケットは抽選でなかなか手に入らないのも納得です。
開演前の場内アナウンスも、宝塚は違います。通常は新人か研究生などが原稿を棒読みする場合が多いのですが、いきなりトップスターの挨拶で始まります。一回の公演に何度も足を運ぶファンがいるのも頷けます。
文学座公演でリチャード3世を演じた江守徹さんの芝居の評価が驚いた事に、劇団内では、分かれていると耳にしました。芸術論はともかく、どちらも満員の客席の拍手が全てを語っていると思います。

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